☆2チームや登場人物を取り巻く環境についての補足説明・・・・・・・・

●物語世界の欧州地図●

・舞台・・・イベリア半島エスパニア王国地中海沿岸都市のチューファ

<エスパニアリーグ>

・国内リーグについて・・・1929年創設。1部、2部、2部B、3部の4構造から成り立ち、その下に地方リーグが控えている。1部は20チームが参加。上位4チームがCLへ、5、6位チームがヨーロッパ杯へ参加資格が与えられ、下位3チームが2部へ降格となる。強さとともに面白さが追求され、それが評価の分かれ目となるところがこのリーグの特徴といえる。

・レアル・ブランコ・・・創設1902年。世界的に有名な超名門クラブ・チーム。ホーム・スタジアムはエスタディオ・チャマルティン。収容人数8万人強。国内リーグ制覇30回以上、CLは大会創設期5連覇を含む9回。アスル・グラナとの対戦はクラッシック・ダービーと呼ばれ白熱する。国内リーグで降格経験がないのはブランコとアスルグラナと、バスクのアスレチック・レオネスだけ。

・FCアスルグラナ・・・創設1899年。グエルの本拠地を置く名門。ホームスタジアムはカムノウ。意味はカタランで「新スタジアム」。収容人数はヨーロッパ最大の98600人。ブランコとのクラッシック・ダービー、ペリコとのグエルダービーは非常に白熱する。

・RCDペリコ・・・本拠地グエル。ホームスタジアムはエスタディオ・モンジュイック。(近々移転予定)創設1900年。チームカラーは青と白。

・レアル・ビーゴ・・・創設1923年。本拠地ビーゴ(ガリシア地方)。ホームスタジアム:エスタディオ・デ・ビーゴ。かつては1部と2部を行ったり来たりしていたが、1900年代後半より上位に顔を出すようになった。21世紀に入りCL進出を果たしてヨーロッパの強豪チームを破るなど破竹の勢いで世界を驚かす活躍を見せたが、国内リーグでは不振を極めその年に2部へ降格。以降ふたたび1部と2部を行き来している。

・レアル・ベルデ・・・創設1907年。本拠地フェリア(アンダルシア地方)ホーム・スタジアムはルイス・デ・ロペス。伝統的に会長の名前を冠する。収容人数は5万人強。同じフェリアを本拠地にするロヒブランコFCとのダービーは国内でもっとも凶暴なゲームと思われる仁義なき戦いであり、 死屍累々とした衝撃映像 闘志あふれる熱き伝統の一戦を求めて、衛星中継している日本においても毎年視聴率と録画率が格段に高くなる。

・カナリアFC・・・創設1922年。本拠地カナリア諸島の最大の島テネリフェ島。ホームスタジアムはエスタディオ・デ・カナリア。収容人数2万人強。基本的に2部が主戦場。

・レアル・ウェルバ・・・創設1889年と国内最古。本拠地はアンダルシアの港町ウェルバ。チームカラーは青と白。創設以来2部で過ごすことの多いクラブであったが、近年は1部での戦いが続いている。マスコットはウェルバおじさん。ホームスタジアムはエスタディオ・デ・ウェルバ。

・ラ・コルーニャFC・・・創設1904年。本拠地ア・コルーニャ(ガリシア地方)。ホームスタジアム:エスタディオ・デ・ラ・コルーニャ。チームカラーは青と白。

・レアル・ベルディブランコス・・・創設1913年。カンタンブリアのサンタンデールに本拠地を置く。ホームスタジアムはエスタディオ・デ・サンタンデール。収容人数22500人。

・SDアルメロス・・・創設1940年。ホームスタジアム:エスタディオ・デ・アルメロス。収容人数5万人強。チームカラーは赤と青。本拠地はサンセバスチャンやビルバオからそう遠くはないエイバール(バスク地方)。国内2部のクラブチーム。

・ビジャロブレード・バロンピエ・・・創設1940年。本拠地はエスパニア南東部のアルバシト。ホームスタジアム名:エスタディオ・カルロス・リテラトゥラ。チームカラーは白と黒。ラナと同じく1部と2部を行ったり来たりしているチーム。

<その他欧州の状況>

・ヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグについて・・・欧州連盟主催クラブチームによる国際大会。その前身となるヨーロッパ・チャンピオンズ・カップは1955年創設。1992年よりヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグとして再スタートした。毎年9月から5月にかけて32チームによりホーム・アンド・アウェー方式で本大会が行われ、それに先駆け6月あたりには予選1回戦が行われており、その他プレーオフなどもあるため、ほとんど年中どこかでチャンピオンズ・リーグが行われているようなものである。(ただしたっぷりとってあるクリスマス休暇と正月休暇は何も行われない)クラブにとってこの大会へ参加することは名誉であることに間違いはないが、厳しい日程を戦うことを意味しており、このチャンピオンズ・リーグに力を入れる余り、国内リーグで降格してしまうクラブも出るほどである。

・FCローマ・・・創設1927年。ローマに本拠地を置くイタリアの強豪チーム。ホームスタジアムはFCビアンコセレスティと同じオリンピックスタジアムで所有者はローマ市。収容人数8万人強。ビアンコセレスティとのローマ・ダービーは毎年盛り上がり、サポーター同士の暴力沙汰や器物損壊なども頻繁に起きている。スタジアムへの持ち込みは規制されているはずの、チームカラーを模した発煙筒がそこかしこで焚かれる為、視覚的にも非常に印象的な一戦である。

・FCトゥルンバ・・・本拠地イスタンブール。トルコの強豪チーム。

・FCローズブル・ザルツァッハ・・・創設1933年。本拠地は音楽の都ザルツアッハ。オーストリア・リーグ1部の強豪チーム。飲料メーカーのローズブル社がスポンサーで、伝統を尊重しないローズブルと過激派サポーター達が対立している。チームカラーは紫と白だが、ユニフォームはスポンサー指定の赤と白。旧クラブ名はSVアウストリア・ザルツァッハ。

・SVヴェルシュ・・・本拠地はザルツァッハの北東に位置する街、ヴェルシュ。オーストリア2部リーグの中堅クラブチーム。

<日本国内の状況>

・JPLについて・・・日本プロフットボールリーグ(JAPAN PROFESSIONAL FOOTBALL LEAGUE)の略。1部リーグ(JPL DIVISION 1)と2部リーグ(JPL DIVISION 2)がある。

・JPL DIV.1・・・JPL1部のこと。全18チームによる2回戦総当たりのホーム&アウェー方式により、1シーズンの成績で順位が決定。下位3チームが自動的に2部へ降格。上位3チームには翌年開催のアジア・チャンピオンズ・リーグへの出場権が与えられる。
このリーグに参加するチームには、ガイア諏訪戸、秋鹿ユナイテッドなどがある。

・ガイア諏訪戸・・・JPLの優勝争い常連クラブチーム。かつて、現ラナFCの厳島景政がプレーしていた。

・秋鹿ユナイテッド・・・JPLの常勝クラブチーム。

・神之井ガナーズ・・・JPLの常勝クラブチーム。

・綾菊ホットスパー・・・JPLの常勝クラブチーム。

・JPL DIV.2・・・JPL2部のこと。全22チームによる2回戦総当たりのホーム&アウェー方式により、1シーズンの成績で順位が決定。上位3チームが1部へ昇格。最大下位4チームがJPNFLへ降格となるが、JPLが別に定める規定を満たさない場合、JPNFLでの成績如何に関わらず昇格が認められない為、入れ替え数が3チーム以下となる場合もある。

・JPNFLについて・・・日本フットボールリーグの略。プロリーグ(JPL)と地域リーグの間に位置し、社会人、地域クラブ、大学チームなどが参加。
全18チームによる2回戦総当たりのホーム&アウェー方式により、1シーズンの成績で順位が決定。上位4チームが、基本的に翌シーズン以降JPL2部へ参加が認められることになるが、経営面やスタジアム整備などに問題があると、4位以内の成績を収めても昇格が取り消しになる。旧太陽電光FCはこのリーグに参加し、リーグ優勝を果たしたが、昇格審査にひかかり翌シーズンの2部参戦が認められなかった。(下記の項参照)
JPNFLの下位2チームと、地域リーグ決勝大会の上位2チームとが、自動的に入れ替えとなる。またJPNFL16位のチームと地域リーグ決勝大会の3位が、ホーム&アウェー方式で入れ替え戦を行う。

・太陽電光FC・・・本拠地:日本国某県泰陽市。母体は泰陽市の地元企業、太陽電光株式会社のサッカー部。セミプロリーグのJPNFLに参加しており、JPL参戦を目指していた。元ガイア諏訪戸の厳島景政や、元々JPLクラスの実力があった地元出身の石見由信をスカウトする等、選手の育成、獲得に力を入れており、JPNFL優勝まで漕ぎつけたが、親会社の事件を背景に、間もなく太陽電光は経営縮小を余儀なくされ、太陽電光FCは解散した。

 

☆その他、2チームや登場人物を取り巻くもの・・・・

・日本系自動車会社・・・愛〇県に拠点を持つナランハCFの大スポンサー様。練習場の関係者用駐車場は青空ショールームになっている。

・宝石商・・・最近チューファ市内で偽物の宝石を売り付けるという詐欺事件が頻発しており、被害者にはプロのサッカー選手もいる。主な事例はアスレホ市においてナランハCFの練習施設へもぐりこんでいた不審人物が所属選手によって発見され、事件が未遂に終わったケースや、火祭り期間中に違法な露店を、それとは知らずに訪れた客がパワーストーンなどと称したガラス玉を占い師に売り付けられたという被害がある。事件はサッカー練習を見に来ていた常連のサポーターからの通報により一度は容疑者が逮捕されたものの、証拠不十分で釈放されており、今も被害報告が当局へ寄せられているようである。

・セルヒオ(オヤジ)・・・アスレホの練習場の常連サポーター。天龍寺を贔屓にしておりナランハをイタリア人だらけにした挙句、カウンター攻撃の多用により試合を退屈にしたラザニアに不満を持っている。熱いサポーターだが、激励が下手。

・アロス・ア・ラ・クバーナ・・・arroz a la cubana。直訳するとキューバの飯。ラナ・サポのたまり場『ブラウ・グラナ』のメニューのひとつ。ご飯にトマト・ソース、目玉焼きを添えたメニューで、ときどき焼きバナナが添えてあったりする。

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