ナランハCF&ラナFCシリーズ登場人物紹介
<ラナFC編> ラナFC・・・創設1909年。ホームスタジアム名:エスタディオ・デ・チューファ。国内リーグの1部と2部とを行き来するエレベーターチームのひとつ。チームカラーは青と赤。サポーター間におけるナランハCFに対する対抗心は強いがナランハ側からはぶっちゃけ大して相手にはされていない。練習場はチューファ市から車で小一時間のパロハボン。古城が美しくトマト祭りが有名であるとても風光明媚な村。 石見由信・・・いわみ よしのぶ。27歳。しっかり者の美青年。ラナFCキャプテン。右サイドバック。既婚者。妻は夕雲(ゆうぐも)、息子は一羽(かずは)。 厳島景政・・・いつくしま かげまさ。29歳。ラナFC左センターバックで、ティト引退後に第2キャプテンを受け継いた。長身と端正な外見を持つ、明るく気性の激しいスキンヘッド。 春日甚助・・・かすが じんすけ。25歳。ピボーテ。高校在学中にレアルブランコのオファーを受け、卒業後すぐに渡欧。レアル・ブランコの下部組織で修業を積んだ。トップチームでのプレー経験もあり、いきなりゴールを決める派手なデビューを飾るが、その後出場機会が減り、翌シーズン中に2部のラナへ放出された。現在はフェリアのレアル・ベルデ。小柄でふわふわとした癖っ毛の長い髪という宗教画の天使のような容姿をしているが、気が強くけんかっ早い青年。東照宮小次郎は高校の後輩。アスル・グラナから放出された東照宮の境遇が自分と重なるため、いつも気にかけている。 東照宮小次郎・・・とうしょうぐう こじろう。23歳。元ラナFC。現FCシェリーの左サイドハーフ。春日甚助は高校時代の先輩。高校3年間を通して活躍し、2年のときからFCアスル・グラナのオファーを受けていた。しかし卒業とともに春日を追って渡欧し、レアル・ブランコのテストを受けるが不合格。しかたなくグエルへ行き、FCアスルグラナに入団した。1年間はトップチームでもプレーするものの、しだいにここでも選手層の厚さから活躍の場を失い、ついに2部のラナへ放出される。一時は東照宮たちの活躍でラナも1部に昇格するが、翌シーズンの2部降格決定とともにアンダルシアのFCシェリーへ移籍する。 屋久島義輝・・・やくしま よしてる。20歳。ラナFCのストライカー。 脱色した金髪をスタイリング剤で立たせ、両耳に合計7つのピアス穴を空けている。東照宮と同じくFCアスルグラナのカンテラ育ちで、アスルグラナ時代から東照宮に熱烈アタック中。東照宮の目には知能指数が低そうに見えるのだが、実は出身校が東照宮や春日の高校と近所で同ランク。 正倉院久安・・・しょうそういん ひさやす。26歳。ラナFCのストライカー。海外生活1年にしてチーム降格の辛酸を舐める。悪い男ではないが我がままな性格が厳島の逆鱗に触れる。石見の優しさを、自分に惚れているのかもしれないと思いこむ程度の自惚れがあるくせに、顔を寄せられたぐらいで真っ赤になる純情野郎。どこかで誤解が生じて、石見からは大層な生き物好きだと思われている。 東寺勢源・・・とうじ せいげん。32歳。ラナFCのストライカー。面倒見が良く後輩に慕われており、本人も若手の兄貴分を気取っているが、弟達も恋をすることを忘れている、今いち空気が読めない人。チーム1の長身。ファンラの天敵。 醍醐半兵衛・・・だいご はんべえ。30歳。元ラナFCで現ナランハCFのGK。ダービーを記念して組まれた地元紙の対談で、同じレアル・ブランコ出身の白川に一目惚れ。ラナの降格とともに代理人とナランハへ自らを猛烈に売り込み、見事白川の同僚の座を射止めた、どうしようもない人。 ナチョ・マルティネス・・・24歳。生粋のFCブランキアスル育ちで、ラナの1部昇格とともに1年更新のレンタル契約を続けている左サイドハーフ。ともにラナへやってきた2歳下のファンラと仲が良い。ラナでは東照宮と激しいポジション争いをしていた。2シーズン目の後半、ブランキアスルからレンタル終了の話が出る。
ファンラ・カスティリョ・・・22歳。ナチョと同じくFCブランキアスル出身。故郷はシェレス。右サイドが専門だが、左サイドも可能。やや精神的に脆い側面があり、長期療養生活を強いられた右ハムストリングの怪我はトラウマ化している。
高校卒業とともに地元企業「太陽電光」へ入社し、同社のサッカーチームでプレーをする。そこで元JPリーガーの厳島と出会い、圧倒的なスター性に強く憧れるようになる。だが、大人の事情でチームは解散。先にラナFCでプレーしていた厳島の熱心な誘いと彼の影響により、エスパニア北部にあるエイバールのSDアルメロスで1年間プレーをしたのちに、ラナFCへ移籍した。
穏やかな人柄や人望と熱いプレーを見込まれ、日本人ながら、現在はラナFCの主将を務めるが、チームが1部昇格を決めた途端、大々的な選手補強の影響により、彼に重きを置かないシュステル監督の元で、新加入のジョレンテとポジションを争う結果となった。
時を同じくして隣のクラブで、同じような辛酸を舐めていた年下の天龍寺に懐かれ、ほだされるようになる。
また、厳島の太陽電光退団時に彼と口論の結果、突然唇を奪われたことがあり、それ以来厳島への想いはただの憧れを超えているが、直後に路頭へ迷わせられかけており、また、ラナ移籍後は、そのだらしのない性格を目の当たりにするようになって、今ひとつ、人間として、男として厳島へ信用が持てずにいる。
何人かのエスパニア人のチームメイトにはカピタン(エスパニア語で主将の意味)と呼ばれている。
元JPリーガーだが、常勝チームのガイア諏訪戸では殆どベンチ生活だった。下位リーグの太陽電光FCで石見と出会い、その実力を認めるが、クラブの内情に見切りをつけて、あっさりとここも退団。チューファから彼をスカウトに来ていたラナFCへ移籍を決意し、新天地をエスパニアへ求める。
太陽電光退団の際に、彼に憧れていた石見と口喧嘩になるが、不図した弾みからその唇を奪ってしまい、それ以来、石見に対して複雑な想いを抱くようになる。しかし才能豊かで愛らしい外見を持つ春日のことも非常に気に入っており、春日と入れ違いにラナへ加入した、可愛いマノリートから懐かれては、悪い気がしなかったりと、要するに美人にだらしない性格の持ち主である。
そこを見抜いている石見に嫌味を言われたりもする。
調子がよく、人生を変えるほど大きな事を安請け合いしてしまう側面もあり、それで石見を危うく、異国の地で路頭に迷わせかけた過去がある。
当然の帰結として、石見は厳島を慕ってはいるが、人間としてあまり信用していない。
持ち前のリーダーシップに加え、ラナで副主将を任されてからは責任感が備わり、チームでは主将である石見を上手くサポートしている。
本名はファン・ラモンで、選手登録名のファンラ自体が愛称だが、チームドクターのイスマル・メルロなど一部の人は、更に捻ってファンリータと呼んでいる。ニュアンスで言えば、ファンラちゃん。
盟友のナチョを想っているが、恋愛の駆け引きには慣れておらず、イバンに優しくされただけで、簡単に動揺してしまう。ガラスのハートを持つ男。
マヌエル・プラネス・・・19歳。元レアル・ブランコB。ピボーテ。愛称マノリート。入れ替わりに退団した春日と、あまりに共通点が多かった為、ラナ移籍当時にマスコミから『ポスト春日』と書かれ、それを不快に思っていた。
憧れの厳島から相手にされないことを不服に思っており、憂さ晴らしになぜかイバンを苛めているが、相手が底なしのお人好しのため、これも本人には気づいてもらえない。
イバン・ヒメネス・・・20歳。カナリア出身の、のんびりとした青年。メディアプンタ。左サイドもこなす。
田舎育ちのためか、度を超えたお人好し。マノリートからは殆ど苛めのような扱いを受けているのだが、たとえ無許可で自分の車が持って行かれて帰る足がなくなっても、却って慕われているぐらいに捕えてしまい、一向に悪意は本人へ届かない。
フラグ建築士的な素質もあり、深く考えもせずに同僚をデートに誘い、結果として相手を戸惑わせる。
制限速度があってないようなエスパニアの幹線道路で制限速度を死守しており、学生時代を通して遅刻の経験が一度もないほどの、相変わらずの優等生のため、恐らくはパロハボンの10時の練習の為に、チューファ郊外の家から7時台には出勤していると思われる。
ベルナルド・シュステル・・・40歳。ラナFCのドイツ人監督。遅刻者を厳しく罰する。名前はエスパニア語読み。
マリオ・プレシアド・・・元ラナFC監督。石見を可愛がっていた。ラナFCを40シーズンぶりに1部へ昇格させた貢献者。
ペドロ・オリオル・・・ラナFC会長。性質の悪い冗談を言っては選手を怒らせる人。
アンヘル・マチャード・・・ラナFC副会長。酒癖が悪い。
アルフォンソ・・・56歳。ラナFCのチームバス運転手。ダービーのときに過激なナランハサポーターからバスの窓ガラスに投石を受け、3針縫う怪我をした。恐妻家。
ティト・ヒラル・・・34歳。ラナFCのMFで元第2キャプテン。膝の故障の悪化が原因で引退。現在はラナFCのコーチ。
ホルヘ・ジョレンテ・・・31歳。レアル・ベルディブランコス右サイドバック。ラ・リオハ出身。気合の入ったプレーがシュステルに気にいられラナと契約するが、途中で右膝を痛め石見に譲るようになる。ラナ降格とともにベルディブランコスへ。
イスマエル・メルロ・・・チームドクター。
隅田 晋・・・すみだ しん。元太陽電光FC監督。
玉川 政志・・・たまがわ まさし。元太陽電光FC主将。
<ナランハCF編>
・ナランハCF・・・創設1909年。ホームスタジアム名:エスタディオ・デ・アラゴン。国内リーグ強豪クラブの一角。ヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグの常連だが制覇はない。チームカラーは白と黒とオレンジ。場合によっては州旗の一色である水色が入ることもある。練習場はチューファ市から車で15分のアスレホ市。チューファと同じく陶器が有名。
五箇山宗冬・・・ごかやま むねふゆ。27歳。ナランハCFのピボーテで副キャプテン。ヤクザキャラ。恋人は白川だが、周囲からは暴力夫とDV妻にしか見えていない。実際はトラブルメーカーな恋人のせいで苦労が絶えないのは五箇山の方。
白川兼陳・・・しらかわ かねのぶ。25歳。レアル・ブランコ出身のFW。カナリアFCで2年間プレーをしたのち、ハートマン監督、ビクトール・トーレスとともにナランハCFへ移籍。常に五箇山から怒鳴られ脅され続けているが、基本的に何事もすぐに忘れる性格なので、無意識に問題ごとを持ち込み、その後始末をつけない厄介な人。アイドルめいた容姿をしている。ハートマンとはレアル・ブランコのセカンドチーム時代以来の師弟関係。
ビクトール・トーレス・・・27歳。ドイツ生まれ。カナリア時代の白川のチームメートで、ハートマンのナランハCF監督就任と同時に白川ともども移籍。右サイドバック。移籍をしたシーズンの終りに右膝靭帯を切る大けがに見舞われ、半年以上のリハビリ生活を送った。翌シーズンの後半からようやく戦列復帰を果たした。
那智泰綱・・・・なち やすつな。27歳。ナランハCFフォワード。ナランハのカンテラ育ち。明るい天然ボケ美人だが、かつて利き足の右膝に大けがをして半年以上戦列を離れた経験を持っており、同じ経験を持つビクトールをさりげなく気遣う優しさがある、実は友情に厚いヤツ。人見知りのくせにお調子者な面もあり、かつて途中出場から1分以内にゴールを決め、嬉しさの余りに広告バナーを飛び越え観客席へ突っ込み、ゴールから1分以内に退場処分を食らった武勇伝は、サポーターの間で伝説になっている。当然ハートマンにこっぴどく叱られた。
首里伝鬼房・・・しゅり でんきぼう。27歳。ナランハCFのピボーテで主将。カンテラ時代に同郷の那智と知り合い一目惚れ。ゴツイ名前だが、明るい性格でムードメーカーでもある。細かいことを考えるのは苦手。規律や伝達事項など事務的な側面に関して全て五箇山に任せている。五箇山の虫の居所がしょっちゅう悪いには、大抵首里のせいだったりする。
セルヒオ・ハートマン・・・40歳。ナランハCFチーム監督。カナリアFCをクラブ発足以来初めてトップリーグへ昇格させた手腕を買われ、ナランハCFへ引き抜かれた。そのときともに移籍させたのがビクトール・トーレスと、レアル・ブランコのセカンドチーム監督時代からの愛弟子である白川。白川との関係は長く、3つのチームを渡って5年以上になる。
平等院武蔵・・・びょうどういん むさし。20歳。ナランハCFの左サイドハーフ。ラナFCのカンテラ出身。彼の移籍を巡って、かつてクラブ同士が酷い抗争状態に陥った歴史がある。弱小クラブのラナにとっては期待のスターというべき人材だったが、本人の移籍希望が強く、ラナにとり今となってはユダ的存在となっている。白川と仲が良い。
天龍寺小熊・・・てんりゅうじ こぐま。22歳。レアル・ベルデの左サイドハーフ。高校卒業とともに渡航。ナランハCFのカンテラにて修業を積み、ウェルバへレンタルされ1部リーグを経験し、翌年ハートマンに呼び戻される。しかしラザニアの監督就任により出場機会を失いベルデへ移籍。当時同じ境遇にいた石見の穏やかな人柄に惹かれ恋に落ちる。
クラウディオ・ラザニア・・・ローマ出身の元サッカー選手で監督就任以来、母国やかつてナランハにおいても手腕を発揮させたが、ハートマンが作り上げたナランハのチーム色と馴染まず、たびたび衝突が起きる。天龍寺、白川といったハートマン色の強い選手を放出し、母国より選手を引きいれるなど、ナランハを自分のチームへ作りかえる努力に苦心したものの、チーム内で選手同士に溝が深まり、不和がチームワークを乱すなど、努力は結果へ結ばず、途中解雇の憂き目にあった。その指導方法がスパルタであり、練習中の暴言が多いことも反発の一因である。
ファビオ・ガルシア・・・24歳。ナランハCFの左サイドバック。南米出身。俊敏な飛び出しから一気に得点エリアまで持ちこめる俊足ドリブルが強み。最終ラインにも関わらず、チーム内得点ランキング上位へ常に顔を出す。気を抜くとぽかんと口が空いてしまう癖を持っているが、べつにアホではない。金髪に大きな青い目の可愛い容姿をしている。
カルロス・フローレス・・・21歳。ナランハCFのセンターバック。カンテラ出身。発想が柔らかく柔軟なプレーができるため、たまにピボーテを務めたりする。大学生。那智の大ファン。
パブロ・サエス・・・23歳。ナランハCFのMF。南米出身。足もとが器用な天才系。小柄な体格でちょこまかと動き回り、敵のマークを翻弄するのが得意だが、短気で敵の挑発に乗せられる側面があり、一発退場を食らいやすいのが難点。
ロベルト阿修羅・・・ろべると あしゅら。31歳。ナランハCFのセンターバック。南米出身の日系人だが見た目も性格もそうは見えない。ピッチの活火山。異常に高い跳躍力に定評があり、セットプレーでの得点源となっている。形相と気迫で敵を散らしているという説もある。よくVTRを見てみると、ナランハの試合が止まった現場で、どういうわけか常に阿修羅の姿が確認できたりする。
マウリシオ・ゴンサレス・・・32歳。ナランハCFのセンターバック。南米出身。チーム一の長身。阿修羅とともにナランハの強固な壁。この二人が揃っている試合での平均失点は1点を切る。
サンティアゴ・ペレス・・・ナランハCFのGK33歳。元レアル・ブランコ。代表チームの正GKでもあり、ヨーロッパリーグ一目立つGKでもある。ファッションセンスはオリジナリティに満ち溢れている。目立ちたがりなのか、よくペナルティエリアより向こうへ飛び出す癖があり、それがサポーターをハラハラさせる。また試合中よくピッチの集音マイクが彼の声を拾っており、90分を通して、誰に檄を飛ばしたか順番にリストアップできるほど声が高い。
アンドレス・カルデナス・・・30歳。ナランハCFのセカンドGK。実力はペレスにひけを取らず、移籍すればどのクラブでもレギュラーポジション確実とさえ言われている。カンテラ出身の地元人。
リカルド・アサーニャ・・・24歳。ナランハCFのセンター・フォワード。南米出身。ブラジル・リーグ時代から評判が高く、ナランハCFが獲得したのは奇跡に近かった。このときばかりは、ハートマンもムスカを一瞬見直しそうになった。
ハイメ・フェルナンデス・・・ナランハCF会長。財布の紐が鎖でできており、人事でしょっちゅうハートマンと衝突している。
パオロ・ムスカ・・・ナランハCFのスカウトマン。ハートマンを怒らせることにかけては天才的。アサーニャ獲得では10年に一度の大仕事をやってのけたが、今後10年は仕事をしないと思われる。
ヨン・ハーラル・・・25歳。ナランハCFの長身CFW。ノルウェー人。ナランハと対戦したローマへ破格値でレンタル中。元々足もとの器用な選手だが、ハートマンがポストプレー要員として改良した。
ハビエル・ロドリゲス・・・21歳。ナランハCFの右サイドバック。カンテラ出身の地元人。
ファビアン・フランコ・・・22歳。ナランハCFの。左サイドハーフ。イタリア系の南米人。
山平相太・・・やまひら そうた。18歳。長身のCFW。ハーラルの穴を埋めるべくナランハが交渉したところ大学進学を理由に失敗。
ジョアン・シウバ・・・20歳。山平の獲得に失敗したナランハCFが代わりのFWとして交渉をしたブラジル人。
ファン・ソテロ・・・30歳。元レアル・ビーゴの小柄なFW。
フランシスコ・キロガ・・・27歳。ナランハCFのFW。チューファ出身。
☆その他の補足説明・・・エスパニアリーグ、欧州及び日本国内の状況、その他、2チームや登場人物を取り巻くものについてはこちら。